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鈴木エドワード建築設計事務所 代表:鈴木 エドワード
メッセージ
ハーバード大学大学院を卒業し、バックミンスター・フラー氏や丹下健三氏のもとで学んだ後、私は1977
年に鈴木エドワード建築設計事務所を設立しました。
スポーツと物理学が大好きです。物理は万物の理(ことわり)。生きとし生けるものはこの理の中にいます。元々は自然学にその源があります。人間の介入に左右されない宇宙の普遍性はどこまで探求しても尽きることがありません。一方で建築設計は人間が介入してひとが生きる幸福感を高める役割だと思っています。宇宙にはその万物の理と別に積極的に介入できることがあり、そのひとつが建築設計だと捉えています。ひとのしあわせにつながる環境や建築設計の仕事について35年、すべてのことに感謝しています。
幼い頃、アメリカ車ディーラーだった両親の車に乗って代官山や青山の街並み、家々を眺めすてきだなぁと思ったことが今につながっています。ひとり遊びのなかで、アメリカ大統領になってホワイトハウスを設計したりしていました。
丹下事務所を辞め、最初は3 坪の事務所からスタートです。日本社会を理解できずに思うようにならないこともたくさんありました。人間の幸せは小さな感動の積み重ね、少しでもたくさんの感動を味わっていただけるような建築をつくろうと走り続けてきました。個人住宅・集合住宅、駅舎、学校、公共施設、文化施設、店舗・商業施設など、幅広いジャンルの建築デザイン、設計に携わることができました。「お願いしてよかった」、「おかげでみんなが幸せ」、「ライフスタイルがポジティブに変わった」、「駅に行くたびにしあわせ」、「人がたくさん集まる家になった」、「早起きして出掛ける前、なるべくゆっくり家で過ごしたい」、、、うれしいことばに日々励まされます。
人間として建築家としてできることを考え抜き、カタチにしていくこと。見えるカタチはみえない大切なコトをつくること。すべては建築を通してお客様に幸せを届けるために。これからもずっと新たな建築空間の可能性を探求し走り続けていきます。
- 略歴
- 1947年
- 埼玉県狭山市生まれ
- 1971年
- ノートルダム大学建築学科卒業
- 1974年
- バックミンスター・フラー&サダオ、イサム・ノグチ ファウンテン&プラザ
- 1975年
- ハーバード大学大学院アーバンデザイン建築学修了
- 1975~76年
- 丹下健三・都市・建築設計研究所
- 1977年
- 鈴木エドワード建築設計事務所設立
- 1995年
- ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(米国)客員教授
ハーバード大学GSD 客員クリティック
- 主な受賞歴
- 2001年
- 彩の国さいたま景観賞、東京都建築士事務所協会東京建築賞優秀賞 <JR東日本 さいたま新都市駅>
- 2002年
- 埼玉県20世紀景観賞 <JR東日本 さいたま新都市駅>
- 2005年
- 第9回公共建築賞・優勝賞、第9回ブルネル賞 <JR東日本 さいたま新都市駅>
- 2007年
- 第6回エコビルド賞・住宅部門 <下鴨の家>
- 2009年
- シカゴ・アテネウム・建築とデザインミュージアム 国際建築賞 <美術館のような家>
- 2010年
- シカゴ・アテネウム・建築とデザインミュージアム 国際建築賞 <xevo EDDI>
- 2011年
- シカゴ・アテネウム・建築とデザインミュージアム グリーン・グッドデザイン賞 <下鴨の家>
- 2012年
- シカゴ・アテネウム・建築とデザインミュージアム グリーン・グッドデザイン賞 <もみじの家>
建築事例
- Ⅰ.SUPERVILLA (新建築 住宅特集 1985 年夏号掲載)
- 敷地面積
- 1,339.57 ㎡(405.21 坪)
- 延床面積
- 251.06 ㎡(75.94坪)
- 構造
- 木造
- 階数
- 地上1階
- 敷地環境
- 平坦地
- コンセプト
- この別荘は多数の案の中から、最終的に建て主の3 人のお子さんたちの選定により、半円は大人、半円は子供室として大きくゾーン分けをしたS
字型をした建物に至った。SUPERVILLA という名前はS 字型の建物形状を由来とする。
子供を中心にというのは建て主のご夫妻の一番の希望であった。しかも彼らが大人になったとき、それぞれの家族で使えるように、子供室はそれなりに大きくつくられている。大人のゾーンに置かれてあるリビング、ダイニング、ファミリーエリアは、ゾーニングを兼ねてお互いに段差が取られ、ちょっとしたインテリアテラスとして工夫されている。リビングに面する窓は床から天井までの大開口で外を中に入れこもうと、できるだけ大きく取られている。そとの窓はS字のカーブをなるべく損なわないようスリットとして大きな縦格子的に設置されている。
- Ⅱ.SUPER VILLA Ⅱ SERPENTE (新建築 住宅特集 1988 年1 月号掲載)
- 敷地面積
- 2,972.37 ㎡(899.14 坪)
- 延床面積
- 392.29 ㎡(118.66坪)
- 構造
- 木造 在来軸組工法 一部鉄骨造
- 階数
- 地上1階
- 敷地環境
- 平坦地
- コンセプト
- この建物は、「S」を大きく伸ばして中央部に膨らみを持たせた建物で、俯瞰するとSerpente(大蛇)が獲物を飲み込んだ姿を連想させます。建物の形状は地形に沿ったもので、建てるにあたって樹木を切り倒さざるを得なかったことから、南側を全面ミラーガラスで覆い、周りの樹木を反射することで切り倒された木に対するレクイエムになればと、思いました。
南側全面が鏡面仕上げになっているため、地上からの目線だと周りの林や空を反射し、この作品のインスピレーションになった映画『プレデター』のエイリアンのごとく、建物がほとんど消えてしまいます。
- Ⅲ.もみじの家 (新建築 住宅特集 2012 年2 月号掲載)
- 敷地面積
- 6,182.97 ㎡(1870.34 坪)
- 延床面積
- 677.25 ㎡(204.86坪)
- 構造
- 木造 SE構法
- 階数
- 地上2 階
- 敷地環境
- 平坦地
- コンセプト
- 建て主のご夫婦からは、新緑や紅葉など季節毎に様々に変化する木々に囲まれた敷地の中で、季節の変化を楽しみながら過ごしたいとのご要望を頂き、私たちも敷地内のもみじが紅く色づく様子を見て、『どの部屋からもこのもみじの景色が見られるような建物にする』ということをコンセプトに建物の設計をしました。
そのため、どの部屋にも大きな開口を設け、部屋からテラスやバルコニーを通して外部に出られるようにし、室内にいながら、外の自然を感じられる空間となるように計画しました。また、普段から料理を作ることが好きで、来客を迎え手料理を振る舞うことが楽しみであるというご夫婦のために、人が集まるリビング・ダイニング・キッチンを空間の核としてとられ、建物の中心部分に2層吹抜けのリビング・ダイニング・キッチンを設け、その脇には寒い冬の間でも、視覚的、体感的にも暖かく感じられるように、暖炉を設置し、歓談の場としました。