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黒川智之建築設計事務所
メッセージ
軽井沢に別荘を求める人の多くは、日常的な都会の喧騒から逃れ、落ち着いた自然環境の中で非日常的な快適さ・居心地の良さに身を浸したいという希望を漠然と抱いているかと思います。
快適さ・居心地の良さといった、確かに思える感覚も、実はこうした日常と非日常の間でそのあり方は大きく異なるものです。
日常における快適さは、必ずしも非日常において当てはまるものではなく、逆に非日常でしか成し得ない快適性があるからこそ、日常に戻った後も「また訪れたい」と思えるようになるのだと思います。
従って、建築を設計する際には、常識を絶対視しない慎重さと謙虚さ、そして新たな快適さを発見する想像力が必要です。
また、何よりも依頼主との対話を必要とします。
度重なる対話は時に重荷に感じられることもあるかもしれませんが、その先には必ず建築が生まれる喜びがあると考えています。自然との接し方も同様です。日常の論理を疑い、環境と謙虚に向き合い、慎重に対話を重ねながら、そのあり方を探ることが重要です。
そうした検証の繰り返しの先に、軽井沢という場所に接続する建築が生まれるのだと思います。
- 略歴
- 1977年
- 神奈川県生まれ
- 2001年
- 東京工業大学工学部建築学科卒業
- 2003年
- 東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了
- 2003年
- 竹中工務店
- 2008年
- Herzog&de Meuron
- 2010年
- 隈研吾建築都市設計事務所
- 2012年
- 黒川智之建築設計事務所設立
建築事例
- Ⅰ.学園前の住宅
- 敷地面積
- 242.84㎡(73.58坪)
- 延床面積
- 131.35㎡(39.80坪)
- 構造
- 木造在来軸組工法
- 階数
- 地上2階
- 敷地環境
- 傾斜地
- コンセプト
- 子どもが独立し、老後を迎えようとする夫婦のための住宅。
夫婦二人での生活となることから、小さい部屋に分割して開放性を損なう家にはしたくないという要望を受けました。一方、大きなホールのような場所は落ち着かないということだったので、視線の抜けをコントロールするように壁を斜めに配置し、連続はしながらも緩やかに空間を分節していく方法を採用しました。
敷地のレベル差に沿うように床をスキップフロアで構成しているため、断面的にもその連続性は高められています。
一体的な連続空間となっているため、風は南北に通りやすく、空調を必要としない期間を長く設定することの出来る住宅となっています。
- Ⅱ.北千束の集合住宅
- 敷地面積
- 145.78㎡(44.17坪)
- 延床面積
- 490.07㎡(148.50坪)
- 構造
- RC造
- 階数
- 地上6階
- 敷地環境
- 平坦地
- コンセプト
- 「大学と企業と街が相乗的なサイクルを生み出し発展するようなモデルをつくりたい。」
という依頼主の要望を受けて大学近くの敷地に計画された、オフィス・学生向けのシェアルーム・賃貸住戸・オーナー住戸の複合建築。
道路に面してエントランスホールを配置し、街に開放することで、学生用のレクチャースペースや街の人が気軽に立ち寄る場所として利用出来るようにしている他、ホールから続く共用廊下も街から続く通りの延長として捉え、緑化やベンチ・照明の設えにより街路的な雰囲気をつくり出すなど、街と建築を連続する場所と捉えた設計としています。
- Ⅲ.大森の工場付住宅
- 敷地面積
- 95.07㎡(28.80坪)
- 延床面積
- 134.43㎡(40.73坪)
- 構造
- 木造在来軸組工法
- 階数
- 地上3階
- 敷地環境
- 平坦地
- コンセプト
- 大田区の町工場が点在するエリアに建てられた工場付住宅。
1階は工場、2.3階は住居部分が配置されています。
建物を傘のような形状で覆い、住宅と工場のアプローチ部分、屋外テラスを一体的に囲い込むことで、街との適度な距離感を生み出し、また、住宅部分と工場部分がこの傘の下で、工場部分にとっては作業の合間の休憩スペースとして、住宅部分にとっては生活空間の一部として利用され、互いの拡張部分が一つに繋がれています。